ハオルチア

徒長したハオルチアはそのままNG!直し方と予防策を解説

E.K.

ガーデニングの専門家:15年以上の業界の経験に基づいた情報を発信していくように意識をしており可能な限り読者に有益なブログ作成を目指して日々更新しております。

ぷっくりとした葉が魅力のハオルチア。大切に育てていたのに、気づいたら間延びしてひょろひょろに...。このハオルチアの徒長をそのままにしておいて良いのか、悩んでいませんか?特に人気のオブツーサが徒長したら、元の美しい姿に戻したくなりますよね。この記事では、徒長したハオルチアを切るべきかという判断基準から、具体的な徒長した株の胴切りのやり方、そして気になる胴切りその後の管理方法まで、詳しく解説します。胴切りで失敗しないためのコツや、再び美しい姿に太らせるためのポイント、さらには今後徒長させないための予防策も網羅しています。諦める前に、ぜひこの記事で正しい知識を身につけ、大切なハオルチアを仕立て直しましょう。

この記事でわかること

  • 徒長をそのまま放置するリスク
  • 徒長したハオルチアの正しい仕立て直し方
  • 胴切りで失敗しないためのコツ
  • ハオルチアを徒長させないための予防策

ハオルチアの徒長、そのまま放置するリスクとは

  • 徒長が進行すると枯れる可能性がある
  • 日光不足が徒長の主な原因
  • ハオルチア オブツーサが徒長したらどうする?
  • 徒長したハオルチアは切るべき?判断基準

徒長が進行すると枯れる可能性がある

ハオルチアが徒長した状態、つまり茎や葉が間延びしてひょろひょろになった姿を「病気ではないから大丈夫」と考えて放置するのは非常に危険です。徒長は植物からのSOSサインであり、生育環境が悪化している証拠でもあります。

徒長をそのままにしておくと、以下のようなリスクが高まります。

  • 光合成の効率低下:葉が健全に育たず、十分な光合成ができなくなります。これにより株全体のエネルギーが不足し、徐々に弱っていきます。
  • 根腐れのリスク増大:弱った株は水分をうまく吸収・蒸散できなくなります。その結果、少しの水やりでも土が過湿状態になり、根腐れを引き起こしやすくなります。
  • 病害虫への抵抗力低下:徒長した株は軟弱で、病気や害虫に対する抵抗力が著しく低下します。カイガラムシやアブラムシの被害に遭いやすくなったり、カビが発生しやすくなることもあります。

放置は枯れる原因に

徒長したハオルチアは、見た目が悪くなるだけでなく、株の体力が失われ、最終的には枯れてしまう可能性が非常に高いです。取り返しのつかない状態になる前に、早めの対策を講じることが重要になります。

日光不足が徒長の主な原因

ハオルチアが徒長してしまう最大の原因は「日光不足」です。ハオルチアは本来、南アフリカの岩場などに自生する植物で、日光を好みます。室内で育てられることが多いですが、暗すぎる場所に長期間置いていると、光を求めて茎や葉を必死に伸ばそうとします。

これが、葉と葉の間が間延びする「徒長」の正体です。光が足りない環境では、株を充実させるためのエネルギーが作れないまま上へ上へと伸びてしまうため、貧弱で不格好な姿になってしまいます。

日光以外の徒長原因

日光不足が主な原因ですが、以下の要因も徒長を助長させることがあります。

  • 水のやりすぎ:多肉植物であるハオルチアは、体内に水分を蓄える性質があります。必要以上に水を与えると、細胞が膨張し間延びの原因となります。
  • 肥料の与えすぎ:特に、葉や茎の成長を促す「窒素」成分が多い肥料を与えすぎると、成長のバランスが崩れ、ひょろひょろと伸びてしまいます。
  • 風通しの悪さ:風通しが悪いと、植物ホルモン「エチレン」の分泌が滞ります。エチレンには茎を太くし、伸びを抑制する働きがあるため、風が当たらない環境では徒長しやすくなります。

「レースカーテン越しの光」とよく言われますが、その明るさはお部屋によって様々です。徒長してしまったら、今より少し明るい場所に移動させてあげるのが第一歩ですよ。

ハオルチア オブツーサが徒長したらどうする?

「生きる宝石」とも呼ばれ、ぷっくりとした葉先がキラキラと輝く「オブツーサ」はハオルチアの中でも特に人気の品種です。このオブツーサの魅力は、葉が密集して作るロゼット状の美しいフォルムにあります。

そのため、オブツーサが徒長してしまうと、その魅力は半減してしまいます。葉と葉の間が空き、上に伸びてしまうと、せっかくの透明な「窓」も目立たなくなり、観賞価値が大きく損なわれます。

オブツーサが徒長した場合の対処法も、他のハオルチアと同様です。一度伸びてしまった部分を元に戻すことはできないため、後述する「胴切り」という方法で仕立て直すのが最も効果的な解決策となります。

徒長したハオルチアは切るべき?判断基準

「徒長した株は元に戻らない」と聞くと、すぐにでも切りたくなりますが、その判断は慎重に行うべきです。切るべきかどうかの判断基準は、主に以下の2点です。

  1. 見た目が大きく崩れてしまったか:葉が数段にわたって間延びし、明らかに元のロゼット状の形を失ってしまった場合は、仕立て直しを検討しましょう。
  2. 株が自立できないほど弱っているか:ひょろひょろと伸びすぎて、自力で立っていられない状態は危険信号です。放置すると茎が折れたり、地面について腐敗する原因になるため、早めに切ることをおすすめします。

逆に、少し葉の間隔が空いた程度の軽い徒長であれば、すぐに置き場所を改善することで、新しく中心から生えてくる葉は締まった形に育ちます。古い葉は時間をかけて枯れていくため、胴切りせずに様子を見るという選択肢もあります。

切る決断のポイント

一度伸びた部分は元に戻りません。「美しい姿を取り戻したい」「株を健康な状態にリセットしたい」と考えるなら、思い切って胴切りで仕立て直すのが最善の策と言えるでしょう。

ハオルチアの徒長をそのままにしない仕立て直し方

  • ハオルチアの徒長、胴切りのやり方を解説
  • ハオルチアの胴切りで失敗しないためのコツ
  • ハオルチアの胴切り、その後の管理方法
  • 仕立て直しでハオルチアを太らせるには?
  • ハオルチアを徒長させないための予防策

ハオルチアの徒長、胴切りのやり方を解説

徒長したハオルチアを仕立て直す最も一般的な方法が「胴切り」です。名前の通り、株の胴体を切断する方法で、少し勇気がいりますが、手順を守れば誰でも成功させることができます。

胴切りの準備物

道具 説明
テグス(釣り糸) 0.2mm前後の細いものがおすすめ。葉の間に入れやすく、切り口が綺麗になります。なければ木綿糸などでも代用可能です。
新しい鉢・土 水はけの良い多肉植物用の土、または挿し木用の土を準備します。
殺菌剤(任意) 切り口の雑菌繁殖を防ぎます。スプレータイプや粉末タイプがあります。

胴切りの手順

  1. 位置を決める:株元に健康な葉を2〜3段(周)残し、その上で切る位置を決めます。これにより、元株からも新しい子株が芽吹く可能性が高まります。
  2. テグスを巻く:葉を傷つけないよう、優しくかき分けながら、決めた位置の茎にテグスをしっかりと巻き付けます。
  3. 切断する:テグスを交差させ、両手で強く、思い切りよく引っ張って茎を切断します。躊躇すると切り口が汚くなるので、一気に行いましょう。
  4. 切り口を乾燥させる:切断した「頭部」と鉢に残った「元株」、両方の切り口を風通しの良い日陰で数日間(3日〜1週間程度)乾燥させます。切り口が乾いて膜が張るのが目安です。
  5. 頭部を土に置く:頭部の切り口が完全に乾いたら、用意した乾いた土の上にそっと置きます。ぐらつく場合は、割り箸などで支えを作ると安定します。

なぜテグスを使うの?

カッターやハサミでも切断可能ですが、葉が密集しているハオルチアの場合、刃が入りにくく、周囲の葉を傷つけてしまいがちです。テグスなら葉の隙間に滑り込ませて茎だけを的確に切断できるため、最もおすすめの方法です。

ハオルチアの胴切りで失敗しないためのコツ

胴切りを成功させるためには、いくつか重要なコツがあります。これらを押さえることで、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

胴切り成功の3大ポイント

  1. 最適な時期に行う
    ハオルチアの生育期である春(3月~5月)か秋(9月~11月)に行いましょう。この時期は回復力が高く、発根や新芽の発生がスムーズに進みます。逆に、休眠期である真夏や真冬は株が弱っているため避けてください。
  2. 清潔な道具を使う
    テグスやハサミなど、植物に触れる道具は必ず清潔なものを使用してください。雑菌が入ると、切り口から腐敗する原因になります。使用前にアルコールで拭くなどの消毒を心がけましょう。
  3. 切り口をしっかり乾燥させる
    これが最も重要なポイントです。切断後、すぐに植え付けたり水を与えたりすると、切り口が雑菌の温床となり、ほぼ確実に腐ってしまいます。焦らず、風通しの良い場所で最低でも3日以上は乾燥させてください。

また、胴切り前は数日間水やりを控え、土を乾燥させておくことも作業をしやすくし、成功率を上げるポイントの一つです。

ハオルチアの胴切り、その後の管理方法

胴切り後は、「元株」と「頭部」のそれぞれに合った管理が必要です。ここでのケアが、その後の成長を大きく左右します。

元株(親株)の管理

胴切り後の元株は、そのまま元の鉢で管理を続けます。切り口が乾燥すれば、通常の水やりを再開して問題ありません。日当たりと風通しの良い場所に置いておくと、約2週間〜1ヶ月ほどで切り口の周りや株元から新しい子株が複数出てきます。

頭部(挿し木)の管理

土の上に置いた頭部は、発根するまで水やりを絶対にしないでください。水やりを始めるタイミングは、土に置いてから最低でも10日〜2週間後です。最初は霧吹きで土の表面を湿らす程度にし、軽く引っ張ってみて抵抗を感じるようになったら(発根した証拠)、通常の水やりに切り替えていきましょう。

置き場所は、元株同様、直射日光を避けた明るく風通しの良い場所が最適です。発根には1ヶ月以上かかる場合もあるので、焦らずじっくりと見守ってください。

仕立て直しでハオルチアを太らせるには?

胴切りで形をリセットした後は、再び徒長させず、ぷっくりと健康的な姿に「太らせる」ことが目標になります。そのためには、ハオルチアにとって最適な環境を維持することが不可欠です。

ハオルチアを太らせる、つまり葉を肉厚で締まった状態に育てるポイントは、「光」「水」「風」のバランスです。

  • 光:徒長の原因である日光不足を解消します。直射日光は葉焼けの原因になるため、レースカーテン越しのような「柔らかく明るい光」が長時間当たる場所が理想です。
  • 水:水のやりすぎは徒長や根腐れを招きます。土が完全に乾いてから、さらに数日待ってから鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えるのが基本です。葉にしわが寄り始めたら水やりのサインと考えるのも良いでしょう。
  • 風:風通しは非常に重要です。空気がよどむと株が蒸れて弱りやすくなります。室内で育てる場合は、サーキュレーターで空気を循環させるのが効果的です。

この3つのバランスが整った環境で管理することで、胴切り後の株も、元株から出てきた子株も、健康的にむっちりと太っていきます。

ハオルチアを徒長させないための予防策

一度仕立て直したハオルチアを二度と徒長させないために、日頃の管理で注意すべき予防策をまとめました。

管理項目 徒長させないためのポイント 避けるべきこと
置き場所(光) レースカーテン越しの明るい窓辺。東向きが理想的。 光がほとんど入らない部屋の奥や北向きの窓辺。
水やり 土が完全に乾いてから。春秋の生育期はたっぷりと、夏冬の休眠期は控えめに。 土が湿っているうちに追加で水を与えること。
風通し 窓を開けて空気を入れ替える。サーキュレーターを弱く回す。 窓を閉め切った空気の動かない場所。
肥料 基本的に不要。与えるなら生育期の春か秋に、薄めた液体肥料を少量だけ。 頻繁な施肥や、窒素分の多い肥料の使用。

もし日当たりの良い場所を確保できない場合は、植物育成用のLEDライトを活用するのも非常に有効な手段ですよ。最近は安価でおしゃれなものも増えています。

ハオルチアの徒長はそのままにせず仕立て直そう

この記事のまとめ

  • ハオルチアの徒長は日光不足が主な原因
  • 徒長をそのまま放置すると株が弱り枯れるリスクがある
  • 一度徒長した茎や葉は元の姿には戻らない
  • 徒長したオブツーサも胴切りで仕立て直しが可能
  • 仕立て直しには「胴切り」という方法が最も効果的
  • 胴切りにはテグス(釣り糸)を使うと葉を傷つけにくい
  • 胴切りに適した時期は生育期の春か秋
  • 胴切りで最も重要なのは清潔な道具と切り口の乾燥
  • 胴切りで失敗しないためには焦らず乾燥期間を設けることが大切
  • 胴切り後の元株からは新しい子株が芽吹く
  • 胴切り後の頭部は発根するまで水やりを控える
  • その後の管理は光と水と風のバランスが重要
  • 株を健康に太らせるには適切な管理が不可欠
  • 今後徒長させないためには置き場所の見直しが第一
  • 徒長は植物からのSOSサインと捉え早めに対処しよう

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